死者は1万9千人超 トルコ・シリア大地震、発生から72時間過ぎる
テヘラン=佐藤達弥
トルコからシリアにかけて起きた大地震で、両国の死者が9日、計1万9千人を超えた。両国の当局などが発表した。被災地ではこの日未明、生存率が急激に低下するとされる発生後72時間を迎え、今も必死の捜索活動が続いている。
トルコのエルドアン大統領は9日、国内の死者が1万6170人に達したと明らかにした。シリア保健省は8日、これまでに1262人が死亡したと発表。同国北西部の反体制派支配地域では、ボランティア救助組織「シリア民間防衛隊」(通称ホワイトヘルメッツ)が、少なくとも1900人が死亡したとSNSに投稿している。
地震は現地時間6日午前4時17分(日本時間同10時17分)に発生し、9日の未明をもって72時間が経過した。
トルコのアナトリア通信によると、同国では11万3千人を超える態勢で救助・捜索が行われている。エルドアン大統領は8日、地震発生後初めて被災地を訪問し、「我々が持つ全ての資源を動員している」と強調。ホテルを一時避難所にすることや、年内に大規模な住宅の提供を始める計画を発表した。(テヘラン=佐藤達弥)
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