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　米国上空を飛行していた中国の気球を米軍機が撃墜したことに関連し、中国国防省は9日、「米側から国防相電話協議の提案があったが受け入れない」とする報道官談話を発表した。米国防総省は7日に中国側から協議を拒否されたことを明らかにしていた。

　中国国防省の譚克非報道官は「米側が武力を用いて中国の民用の気球を襲撃したことは国際慣例に重大に違反し、あしき前例となった。米側の無責任で誤った手法は両軍の対話交流への雰囲気をつくらない。中国は両国国防相による電話協議という米側の提案を受け入れない」とした。

　そのうえで、「中国外務省はすでに公開の声明を出している。中国は必要な手段を用いて類似の状況に対処する権利を留保している」とし、対抗措置の可能性を改めて示唆した。（北京=冨名腰隆）