トルコの被災地、11万人以上が捜索 発生後60時間超の救助も
テヘラン=佐藤達弥
トルコからシリアにかけて発生した地震で、被災地は9日未明、生存率が急激に下がるとされる発生後72時間を迎えた。ただ、発生から60時間以上経って生存者が救出されたケースも相次いでおり、現地では懸命の捜索活動が続いている。
トルコ災害緊急事態対策庁によると、同国で活動している捜索救助要員は約11万3千人。国外からは約5700人の要員が救助活動に加わっているという。掘削機やブルドーザーなどの車両も、約5500台が現場に送り込まれている。
トルコのアナトリア通信は9日、震源地に近い同国南部カフラマンマラシュ県で、8階建ての建物のがれきの中から60歳の女性が救出されたと報じた。地震発生後、63時間が経っていたという。シリア国境と接する南部ハタイ県では、発生後61時間が経ってから、8歳の女の子ががれきの中から助け出された。
AP通信が伝えた専門家の話…