出産後も近距離ドライバーで活躍 女性が輝く中小企業に向けセミナー
女性が働きやすい中小企業の職場環境を考えるセミナーが9日、愛知県豊橋市であり、市内の中小企業などが取り組みを紹介した。
運送会社マイシン(豊橋市)は、「仕事に人を合わせるのでなく、人に仕事を合わせる採用」を心がけている。子育てをしているドライバーの女性には近距離の運送などを任せ、子の成長に合わせ大型車の運転などキャリアアップできる仕組みを整える。ドライバーの女性比率は現在2割を超えているという。
名古屋工業大ダイバーシティ推進センターの加野泉准教授の講演もあった。科学的に否定された「女性は数学が苦手」といったアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)は、女性自身の能力や可能性をもそいでしまうと指摘。「性別にかかわりなく、個人がステレオタイプにとらわれず、能力や個性を発揮できる環境づくり」が重要だと説明し、組織の多様性がイノベーション(技術革新)を生み出す土壌につながる、と語った。(斉藤佑介)
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