五輪組織委元次長逮捕に「憤り」 札幌招致、市長「談合認識ない」
2030年冬季五輪・パラリンピック招致を目指す札幌市の秋元克広市長は10日の定例会見で、東京大会の運営業務をめぐる談合事件で大会組織委員会の元次長・森泰夫容疑者が逮捕されたことについて、「スポーツ大会運営に関する日本の信頼を失墜させる行為で、関係者の努力を踏みにじる行為。たいへん憤りを感じている」と述べた。
森容疑者は21年に札幌で開催されたマラソン・競歩の会場運営でも責任ある立場だった。秋元氏は「急きょ会場が変更になったのでコースの選定も含めて中心的にやっていただいた。誠実で熱心な方という印象だ」と話した。札幌のマラソン・競歩では「東京のような調整談合というようなことがあったという認識はない」としつつ、30年大会招致にあたり「発注を含めてどうだったのか、確認して進めていく必要がある」と述べた。
スポーツ庁と日本オリンピック委員会(JOC)は同日、オリパラを巡る汚職の再発防止に向けたガバナンス体制などの指針案をまとめた。秋元氏は「指針を参考にしながら、具体的な対応はJOCとともに検討していく」とした。
また、スウェーデンのオリンピック委員会が30年大会招致の検討を始めたことについて「他の外国の都市の動向よりは、国際的な信用を回復していくためにも足元をしっかり固めていく」と語った。(日浦統)
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