「この一体感が魅力」 濃密で繊細な表現光った関西アンサンブルコン
河原田慎一
第49回関西アンサンブルコンテスト(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が11日、奈良県橿原文化会館で開かれ、京都府からは9団体が出場した。
8人以内で演奏する吹奏楽アンサンブルは、大編成の中では目立つことが少ない楽器が際だったり、少人数ならではの濃密で繊細な表現が楽しめたりする。
中学の部で関西支部代表に選ばれた京都朝鮮中高級は、打楽器五重奏曲「ザ ウェーブ」で、荒々しいだけでなく、弱音の余韻に至るまで神経を集中させた演奏。韓亜星(ハンアソン)さん(3年)は「大きくもなれば小さくもなる、波の自由さ、力強さを表現した」。姜民華(カンミナ)さん(3年)はふだんはバスクラリネットだが、初めて打楽器アンサンブルに加わった。「ふだんは感じられないリズムや、間のつかみ方など、アンサンブルの経験がいい勉強になった」と語った。
大学の部では、「心がつながっている」という龍谷大のクラリネット4人が、息の合った演奏を見せて金賞を受賞。関西支部代表に選ばれた。
素早い音型が連続し、4本の…