記者の目前で一家3人救助、群衆歓声 トルコ・シリア地震138時間
カフラマンマラシュ=遠藤雄司 ベレン=高野裕介
【動画】地震発生から130時間超、救出された女の子=メスット・クチュクアルスラン、遠藤雄司撮影
トルコからシリアにかけて発生した大地震から138時間たった11日夜、新たに生存者3人が救助された。トルコ南部カフラマンマラシュで、倒壊したマンションのがれきの中から生存者が救助されるのを朝日新聞記者が確認した。救助の瞬間、集まっていた群衆からは大きな拍手や歓声が上がり、見守っていた親族は抱き合って喜んだ。
アナトリア通信によると、救出されたのはマンションに住む夫婦とその息子だったという。
現場で救助活動にあたっていたボランティアの建設作業員男性(36)によると、救出の数時間前、がれきを取り除いていたところ、突然生存者の腕が見えたという。男性は「言葉で言い表すことができないくらいうれしい」と喜んだ。
カフラマンマラシュではこの日朝から、家族の生存を信じる人たちが見守る中、懸命の救助活動が続いていた。生存者は見つかったものの、生存率が急低下するといわれる「発生後72時間」を大幅に過ぎており、被災者の救出は時間との勝負になっている。
午後2時過ぎ、がれきの撤去…