「原材料高騰分100%引き受ける」 好調ヤマハ発動機、社長が決意

大平要
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 「原材料高騰に伴う(部品メーカーなどの)コスト上昇分は、当社が100%引き受ける」。ヤマハ発動機の日高祥博社長は13日の決算記者会見で、こう言い切った。

 日高社長は、原材料価格の上昇は、鉄鋼などを中心に2023年も続くと予測。「取引先も高騰に苦しんでいるだろう」。その上で「取引先から値上げ要請があったら、必ずテーブルに着くことを約束するので、報道して頂きたい」と述べた。

 市況を確認して判定し、上昇分はヤマハ発動機が負担するとし、人件費についても(部品メーカーが工場を置く)地域の上昇率などの指標や事情を聴きながら交渉するとした。

 同社が同日発表した22年12月期決算は、売上高2兆2484億円(前年比24・1%増)、純利益1744億円(同12・1%増)で、いずれも過去最高だった。新興国を中心に二輪車の販売が好調で、613億円のコスト増に対し、値上げ効果も512億円あった。

 日高社長は「すべてをうちで吸収するのは難しいので(今後も)値上げのチャンスはみておくが、現段階ではそれほど大きく見込んではいない」と話した。(大平要)

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