柱が損傷、数秒で垂直に崩壊 「パンケーキクラッシュ」で被害拡大か
佐々木凌
トルコとシリアに大きな被害をもたらしたマグニチュード(M)7・8の大地震は、東アナトリア断層帯の西の部分が広範囲に活動した。比較的活発な活断層として知られる横ずれ断層だ。震源の深さは17・9キロだった。
日本では地震を、海のプレートが陸のプレートに沈み込む境界で発生する「海溝型地震」と、陸のプレート内にある活断層で発生する「内陸型地震」の2種類に大別することが多い。
筑波大の八木勇治教授(地震学)によると、今回の地震は、内陸型地震に分類される。1995年の阪神・淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震や、2016年の熊本地震などと同じタイプだ。
震源が浅く、家屋に大きな被害をもたらす周期1~2秒の「キラーパルス」と呼ばれる波が出やすいため、甚大な被害をもたらす。
エネルギー量、熊本地震の10倍以上か
八木さんが世界各地の地震計…