世界で2番目に選ばれた盛岡に注目 NYタイムズ「行くべき」で人気

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西晃奈
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 米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が1月12日に発表した「2023年に行くべき52カ所」に、盛岡市がロンドンに次いで2番目に紹介された。人口30万人弱の東北の地方都市が、どうして?

 「はい、じゃんじゃん」

 「はい、どんどん」

 岩手名物のわんこそばを提供している盛岡市のそば店「東家(あずまや)」で今月8日、外国人観光客3人が慣れない箸を使い、次から次へと給仕されるそばをかきこんでいた。100杯を超えると「too much」と笑っておわんにふたをした。

記事を見てニューヨークから来た人も

 オーストラリアから訪れたアンガス・オカラガンさん(29)はスノーボードを楽しむため岩手に足を運んだ。NYTで同店が取り上げられているのを見た上で、別の飲食店主に勧められそば挑戦を思い立った。「盛岡は人がいいし、自然もきれい。ご飯もおいしく、いい思い出になった」

 最近、欧米に加えて県外の客も増えたとする同店の馬場暁彦社長(52)は「チャンスをもらった。わんこそばのみで帰る観光客が多かったが、盛岡に滞在してもらう時間を増やすきっかけにしたい」と話した。

 「52カ所」は、NYTの記者らが推薦した世界各国の都市から毎年選ばれる。国内ではこれまで大阪や東京、京都などが選ばれていて、今年は盛岡市のほか、福岡市が19番目に載った。

 NYTの記事は盛岡市につい…

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    中川文如
    (朝日新聞スポーツ部次長)
    2023年2月20日7時30分 投稿
    【視点】

    新聞記者としての初任地が盛岡でした。20世紀の終わりから21世紀の初めにかけて過ごし、いまも大好きな街です。空気がうまい。肉も魚もうまい。景色がきれい。好きなところを挙げれば切りがありません。そして、その数えきれない良さを象徴するようなソウ

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    辻外記子
    (朝日新聞編集委員=医療、健康)
    2023年2月20日8時50分 投稿
    【視点】

    かなり前のことですが2年半、盛岡で記者をしていました。この記事を読み、わんこそばやじゃじゃ麺、焼き肉、いちご煮(正確には盛岡ではありませんが)……。おいしかった食べ物の数々や岩手山登山の思い出を、お世話になった方々の顔とともに思い出しました

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