次世代の日本の大型ロケット「H3」打ち上がらず 主エンジン点火も
玉木祥子
【動画】H3ロケット初号機、打ち上がらず
新型ロケット「H3」の初号機が、17日午前10時40分ごろの予定時間に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上がらなかった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、主エンジンは着火したものの、固体補助ロケットブースターが着火しなかった模様。H3には地球観測衛星「だいち3号」を搭載していた。
H3は現在の基幹ロケット「H2A」の後継機として、JAXAと三菱重工業が共同開発した液体燃料ロケットで、新規の大型ロケットの打ち上げは約30年ぶりだった。従来の1・4倍の推力で打ち上げる主エンジン「LE9」を開発。国際競争力を高めるため打ち上げ費用はH2Aの半額の50億円をめざしていた。
だいち3号は、2011年に運用終了した初代「だいち」の後継機の衛星。地上の物体を見分ける能力を初代の約3倍に向上させ、災害時の状況把握に活用する計画だった。(玉木祥子)
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