第8回G7サミットまで3カ月、ポストコロナへ国際保健も重要課題、論点は

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神宮司実玲
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 5月に広島で開かれる主要7カ国首脳会議G7サミット)では、グローバルヘルス(国際保健)分野も重要課題の一つだ。新型コロナウイルス感染症が国際社会に与えた影響を踏まえ、すべての人が適切な保健医療サービスに負担可能な費用でアクセスできる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」(UHC)の達成を中心に据える。

 岸田文雄首相は今年1月、英医学誌ランセットにG7サミットに向けた日本のビジョンを寄稿。「UHCに取り組むことの戦略的重要性を強調する」と決意を示した。コロナをめぐって世界保健機関(WHO)は緊急事態宣言を継続しているが、1月にはパンデミック(世界的大流行)は移行期にあるとの認識も示した。寄稿では、「コロナは国際保健の枠組みの脆弱性を露呈した」と指摘。「対応の強化と財政措置が緊急に求められている」とした。

 コロナ禍ではコロナ対応に資源を集約したことで、感染症以外の疾患や母子保健、健康で活動的な高齢化など保健課題への対応が後退したとも指摘される。ポストコロナ時代に向け、こうした課題に対応する国際的システム強化に注力する。

 日本は国民皆保険制度を確立…

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