批判も続く中での作業開始 神宮外苑再開発の今後の見通しは
土舘聡一 笠原真
明治神宮外苑地区の再開発事業について、東京都が17日に認可し、神宮第2球場の解体準備が始まった。神宮球場や秩父宮ラグビー場を建て替えるほか、高層オフィスビルや文化施設を新たに造ることでにぎわいの創出を狙う。ただ「現状の計画では生態系に悪影響を与える」などとする専門家らもおり、反対の声が続くなかでの作業開始となった。
同日夕、神宮第2球場内には20人ほどの作業員がおり、2台のショベルカーが動いていた。第2球場周辺の建国記念文庫の森には囲いが設けられ、「樹木移植の準備作業のため、公開を中断します」との看板が掲げられていた。
三井不動産などの事業者側が…
- 【提案】
結論ありきで進めるやり方は、未来に禍根を残すことになります。事業者たちにも良い影響を与えないでしょう。反対の声は根強く、多くの学者や研究者も含まれています。きちんとした対話の場を設け、しっかりと論理的な議論をして進めることが、持続可能な未
- 【視点】
寿齢100年を超える樹木が伐採され、「建国記念文庫の森」もなくなり、あの美しいイチョウ並木も枯死する恐れがあるこの計画のどこに、「先人たちの思いを受けついで、100年先の未来につなげる」意思があるのか、私にはわかりません。もし本当にそう考え