渡良瀬遊水地でヨシ刈り体験会 30人が参加 高校生も
渡良瀬遊水地の景観を形作るヨシを刈り取る「ヨシ刈り体験会」が18日、栃木県栃木市藤岡町内野のヨシ原であった。わたらせ未来基金の主催で、今年は約30人が参加した。先月末の野火で焼けたかたわらで、高さ約2メートルに育ったヨシの根元を枝切りばさみで切っていった。25束を約2時間で刈り取った。
栃木県立小山北桜高の佐川聖葵さん(1年)は「将来は農業をしたい。初めてだったがいい経験になった」といい、篠崎朱結さん(同)は思わぬ体験だったようで「ヨシをひもで束ねるのが大変でした」と感想を語った。
いすゞ自動車栃木工場の環境事務局・田辺伊智朗さんは同僚11人と参加。「工場内だけではなく地域の環境を知ることも大事。関心を持つきっかけにしてほしい」と話した。
刈り取ったヨシは腐葉土ならぬ「腐茎土」に加工される。水はけがよく、果菜類の栽培や、菊作りに好適で、小山市の渡良瀬遊水地コウノトリ交流館などで販売している。(根岸敦生)