4畳半から宇宙ロマン、飛躍からすべて始まった 松本零士さんの原点

有料記事

小原篤

 4畳半から宇宙のロマン。13日に85歳で亡くなった漫画家・松本零士さんの世界は、その飛躍からすべてが始まった。

 飛行機乗りの父を持つ18歳の貧しい若者が九州から上京し、1957年、東京都文京区本郷3丁目の下宿にやってきた。パンツ一丁で歩いても気にもされない、6年暮らしたこの町が自分を漫画家にしてくれた、と回想している。

 ペンネームの「零」はゼロ、すなわち無限大。「士」は侍。志は高かった。

 洗っていないサルマタの山に…

この記事は有料記事です。残り393文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません