刑務所のスーチー氏、何を思う 沈黙すら許されないミャンマー
ヤンゴン=福山亜希
「軍人の娘や息子とは縁を切った。彼らにクーデターの責任があるとは思わないけれど、友人でいたくはない」
ミャンマーの最大都市ヤンゴンのオンラインメディアで働く女性(25)は、2021年2月1日に国軍がクーデターを起こした後、家族に軍人がいる複数の友人と関係を絶った。
女性は多くの若者と同じように抗議デモに参加し、その様子をSNSに投稿してきた。弾圧が強まると、国軍を非難する投稿をシェアしたり、「いいね」を押したりして、抵抗活動を支持してきた。
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一方で、家族に軍人がいる友人たちは、デモに参加せず、SNSでは沈黙を続けていた。その姿勢が許せなかった。
「内心は彼らもクーデターに…