米新興企業オープンAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」に対抗するアプリを米国の大学生が作り、話題を呼んでいる。米プリンストン大学4年のエドワード・ティアン氏(22)だ。教育現場でカンニングに使われかねないと悩む教師のため、チャットGPTが作った文章かどうかを見極めるアプリ「GPTゼロ」を作った。ティアン氏は、英BBCの調査報道にも関わり、大学ではジャーナリズムを勉強する。ティアン氏はなぜアプリを作ったのか。その狙いを聞いた。
――なぜGPTゼロを作ったのですか。
「昨夏に米マイクロソフト(MS)社でインターンをしたとき、オープンAIの技術がMSの製品に使われることを聞き、この技術がいずれ主流になることは知っていました。生成AIの技術は素晴らしいイノベーションですが、同時に悪用される可能性もあり、使うための安全対策を提供する必要があります。数カ月後、数年後でなく、すぐに、です。そうした動きが見えなかったので、自分で作ろうと思いました」
――反響はどうでしたか。
「大変な反響がありました。最初に試作版を公開したのが1月1日。目を覚ますと、電話が止まりませんでした。30カ国以上、4万人以上の教師が順番待ちのために登録をしてくれました。日本でも東京大学などの先生が登録してくれています」
――対話型AIは人間の仕事にどんな影響を与えるでしょうか。
「チャットGPTは、人々が何…
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- 【視点】
チャットGPTが「素晴らしいイノベーション」である一方、「悪用される可能性がある」ことは記事中で指摘されているとおりです。そこで対抗アプリをすぐに開発し、即座に提供するなんて、ティアン氏はすごい22歳ですね。 フェイクをもとに回答を導き出
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