保育業界の苦労「あるある」 保育士を2倍に増やした園で起きた変化

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久永隆一
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 子ども一人ひとりに寄り添うには、保育園の先生の人手が足りない――。政府の「異次元の少子化対策」の検討で、最長70年以上変わっていない「保育士の配置基準」が課題となっている。すでに、保育士を国基準の2倍に増やした園を訪ねたら、子どもや保護者、保育士に起きた変化と、保育の「質」のつながりも見えてきた。

業界のあるある「トイレを我慢」

 東京都杉並区の住宅街。京王井の頭線・久我山駅から徒歩3分の場所に、認可保育園「Picoナーサリ久我山駅前」はあった。 2歳児の定員は18人。この園では、最大6人の保育士を置く。国が求める基準の2倍にあたる。

 「ちょっとトイレに行ってきまーす」

 1人の保育士が声をかけクラスを離れる。

 ここは保育士がいつでもトイレに行ける。

 「何時間もトイレを我慢した…

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