ロシアによるウクライナへの全面侵攻から24日で1年です。その節目に向け、ロシア軍は大攻勢をかけるとみられています。ウクライナ東部ドネツク州バフムート周辺ではすでにロシア軍が動員兵を大規模に投入し、激しい戦闘が続いています。ウクライナを支援する欧米側では、ドイツが1月に主力戦車「レオパルト2」の提供に踏み切りました。2月20日にはバイデン米大統領がウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、結束した揺るぎない支援を行う姿勢を身をもって示しました。開戦から1年。これまでの主な出来事の記録です。
2月
18日 バイデン米大統領が「(ロシアの)プーチン大統領は(軍事侵攻の)決断を下したと確信している。そう信じる理由がある」と明言。侵攻は数日中にも計画されており、首都キエフも標的になるとの見方を示す
21日 プーチン氏が、ウクライナ東部で親ロシア派組織が名乗る「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認する大統領令に署名
23日 ウクライナ全土に非常事態宣言
24日 早朝、プーチン氏がウクライナ東部での「特別な軍事作戦」の実施を発表。首都キーウ(キエフ)などへのミサイル攻撃や空爆が始まる
25日 国連安全保障理事会でロシア非難決議案を採決、ロシアが拒否権行使
26日 欧州連合(EU)と米英などが国際送金システムを担うSWIFT(国際銀行間通信協会)からロシアの銀行を締め出す制裁で合意
27日 プーチン氏が核を含めた戦力を「特別態勢」にするよう命令
28日 ベラルーシのホメリ地方で1回目の停戦協議
3月
3月1日 ロシア軍が第2の都市ハルキウ中心部やキーウのテレビ塔を攻撃
2日 国連総会緊急特別会…

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