「東国三社」息栖神社のにぎわいめざす 神栖市が拠点施設整備へ

中村幸基
[PR]

 【茨城】神栖市は、息栖(いきす)神社周辺の整備を新年度から本格化させる。特産品などを売る拠点施設の設計に取りかかり、鹿島神宮(鹿嶋市)、香取神宮(千葉県香取市)と並び「東国三社」と称される神社の魅力度を上げ、まちのにぎわいづくりをめざす。

 20日に発表した一般会計当初予算案に前年度当初(3552万円)の約4倍となる1億4452万円を盛り込んだ。

 企画部の笹本和好部長によると、市は2021年度に息栖神社周辺整備の基本計画を策定。駐車場やトイレの整備を進めてきた。

 新年度は拠点施設の設計に取り組み、施設駐車場や周りの市道を整備する。拠点施設は、市の名物や名所を紹介・案内する情報発信スペース、特産品などの物販スペース、常陸利根川の風景を見渡せる飲食スペースからなる。市道は石畳風の舗装にして風情を演出する考えだ。

 24年度には拠点施設の建築工事に着手し、供用開始は25年度以降の見通しという。石田進市長は「市名の由来にもなった神社。周辺のグレードアップを図り、神栖の魅力向上につなげていきたい。歴史ある地区なので地元のご意見をうかがいながら慎重に進めていく」と話している。(中村幸基)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません