東京都北区にある医療機関が2022年10月～今年1月の間、メーカーが定める方法で保存されていなかったオミクロン株対応の新型コロナウイルスワクチンを12歳以上の111人に誤接種していたと、北区が22日に発表した。

　同区によると、これまでに誤接種したうちの30人に説明と謝罪を行った。今のところ、健康被害を訴える人はいないという。

　ワクチンはファイザー社製。医療機関はマイナス25度からマイナス15度の冷凍庫で保管していたが、同社はこの温度帯での保存を不可としていた。区は残りの約80人とも連絡を取り、経過観察と再接種などの対応をするという。