第4回恋愛の優先度低い? 出会いに浸透したアプリ「ペアーズ」社長に聞く
聞き手・伊藤和行
若い世代に浸透するマッチングアプリはなぜ広まったのか。現代の出会いや結婚への行動はどのように変わってきているのか。国内最大手アプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営するエウレカ(東京都港区)の石橋準也最高経営責任者(CEO)(35)に聞いた。
――「ペアーズ」はサービス開始から11年目に入りました。累計登録者数が2千万人を超えているとは驚きます。当初からニーズはあると考えていましたか?
ここまで大きく伸びるとは思っていませんでした。僕は2013年、ペアーズがリリースされた約3カ月後に入社しました。当時は日本でマッチングアプリは知られていませんでしたが、欧米で利用者が増えていた。日本でも同様に発展すると考えていました。
ただ日本では(児童買春の温床となった)「出会い系サイト」のマイナスイメージが大きく、多くの人の認識は「出会い系と何が違うかわからない」というものでした。それを変えるため、利用者の安心・安全を担保し信頼を得ていくことを重視しました。
「出会い系」との違いは?
――使ったことがない私には、今も詐欺や性被害といったマイナスイメージがあります。
安心・安全のために、カスタ…
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