藤井聡太竜王、朝日杯4度目V 持ち時間使い切ってからの真骨頂
北野新太
第16回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の決勝が23日午後、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで指され、藤井聡太竜王(20)=王位・叡王・王将・棋聖と合わせ五冠=が渡辺明名人(38)=棋王と合わせ二冠=に103手で勝ち、2年ぶり4回目の優勝を飾った。
6度目の参加で実に4度目を数える頂点も、藤井らしい将棋で静かにさらっていった。
藤井の先手で渡辺が雁木(がんぎ)模様に構えた一局。序盤から難解な駒組みが続いたが、藤井は惜しげもなく持ち時間を投入し、組み上がりの中盤の局面で40分を使い切って一分将棋に突入した。
この勝利で、藤井竜王は先手番26連勝となりました。終局後、記者がこのことについて尋ねると、返ってきたのは驚きの答えでした。
使い切った局面はほぼ互角…