同門対決、生死をかけた攻防を制した許家元 囲碁名人リーグ初白星
大出公二
【対局Live】▲許家元十段ー富士田明彦七段 解説・安達利昌七段【第48期囲碁名人戦リーグ】
囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は23日、2月ラウンド最終局が打たれ、許家元(きょ・かげん)十段が富士田明彦七段に黒番中押し勝ちしてリーグ初白星を挙げた。
ふたりは故・高林拓二七段門下の兄弟弟子。ともに0勝2敗の厳しい状況で迎えた同門対決は、中盤、非勢を意識した許が弱石を放置したまま陣地を稼ぎにいき、シノギ勝負に賭けた。これに対して富士田は強襲をかけず手厚く打ち進め、許の陣内に仕掛けたコウ争いで勝負を決めようとした。ところがコウ争いの途中、許がコウダテとして富士田陣に放っていた石たちが連係し始め、許はコウ争いを放置して居直りを図った。
生死をかけた攻防は、双方秒…