「昔からやっていた」湯に塩素入れなかった老舗旅館、社長が語る持論
座小田英史 釆沢嘉高
【動画】温泉の衛生問題で旅館社長が会見=吉本美奈子、釆澤嘉高撮影
福岡県筑紫野市の老舗旅館「大丸別荘」が大浴場の湯を年2回しか入れ替えず、消毒用の塩素注入も怠っていた問題で、運営会社の山田真社長は朝日新聞の取材に対し、塩素を適切に注入していなかったことを認め、「認識が甘かった」と説明した。理由については、塩素のにおいに言及した。
大丸別荘の源泉掛け流しの浴槽は、一部が循環濾過(ろか)されている。こうした浴槽は、湯内の残留塩素濃度を1リットルあたり0・4ミリグラム以上にするよう、公衆浴場法に基づく県条例で定められている。
しかし県などによると、大丸別荘は少なくとも2019年以降、塩素の注入を怠っており、塩素濃度が適正に保たれていなかった。
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山田社長は今年1月下旬の電…