金正恩氏、娘を市街地建設の着工式に同行 経済分野の行事は初めて
ソウル=稲田清英
北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、平壌市内で新しい市街地を建設する事業の着工式が25日に開かれ、金正恩(キムジョンウン)総書記が娘とともに出席したと伝えた。娘の重要行事への同行は相次いで伝えられており、経済関連は初めて。娘の存在感が少しずつ高まりつつあるが、北朝鮮の意図や、「後継者」かどうかについては専門家の間でも見方が分かれている。
娘の存在は、昨年11月の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射に立ち会った金総書記に同行したとして初めて報じられた。韓国の情報機関・国家情報院は、娘が「第2子のキム・ジュエ」さんだとみている。
朝鮮中央通信は26日の報道で、金総書記の娘を「愛するお子様」「最も愛する方」と紹介した。金総書記とともに25日の着工式でくわ入れを行ったと伝え、写真も公開した。
この事業は平壌の西浦地区に…
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- 【視点】
専門家の間では、金正恩総書記の娘とされる一人の女の子をめぐる、さまざまな観測が飛び交っている。だが「キム・ジュエ」という名前自体も、どこまで正確なのかわからないのが実情だ。 韓国の情報機関や統一省の高官らが、この女の子について言及して
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