男の子の性被害、珍しくない 実情受け止めて 第8部連載にあたって
編集委員・大久保真紀
子どもの性被害について考える企画「子どもへの性暴力」第8部は、男の子の被害を取り上げます。
男の子の性被害は決して珍しくありません。しかし、「男は強い」といった固定観念によって、被害にあっても、本人も周囲も大したことはないと思いがちです。そのため、被害を被害と認識しづらく、相談することへのハードルも高くなります。周囲の無理解も被害者を苦しめています。
性被害は男の子にも甚大な悪影響を与えます。早期に相談やケアにつながることが欠かせません。まずは私たちが男の子の被害の実情を受け止めることが必要です。取材で出会った当事者の体験とともに、この問題にどう立ち向かっていけばいいのかをみなさんとともに考えたいと思います。(編集委員・大久保真紀)