受験生、頑張ってきたね 大窪シゲキの9ジラジ新聞
本日から県内では新制度の公立高校入試(一次選抜)が始まります。初日の今日は学力検査。これまでは全5教科を2日間に分けて行っていましたが、今年からは1日目に5教科。2日目は新たに加わった『自己表現』に受験生たちは挑みます。前日に作成する自己表現カードをもとに、趣味や特技や夢、頑張っていることなど自分自身を5分以内でアピール。その後は検査官と3分以内のトーク。
新しい試みに中学3年生の9ジラー(リスナー)たちからは番組に不安や緊張の声も届いていました。だから僕たちはラジオからアドバイス。「新しいことに挑戦するだけでも凄(すご)い。緊張は真剣で一生懸命な証し。初めてのことで不安なのは全員が同じ。口にすると心が躍ることを話せばいいと思います。学校は春から共に過ごすかもしれない『あなた』のことを知りたいんです。みんな違ってみんな良い。だから自分を信じて。それが自信。これまで頑張って努力してきた自分を舐(な)めんな」と。
大人の方々からも番組に優しい声。「自己表現は『らしさ』だと思います。良いことを言おうとせず、格好つけずに、ありのままの自分で」「自分に向けて『よし! やってやる!』と口にすれば、自然と表情が明るくなり、前向きな気持ちになれます」「周りの人を凄(すご)いと思い込み、自分は劣っていると感じてしまいがちですが、それは『伸びしろ』があるんだと考えるようにしていました。落ち着くために深呼吸を。5秒で息を吸って10秒で吐くといいですよ」
受験生の親御さんからは「ラジオから聴こえてきた『あなたは十分頑張ってる』の励ましの言葉に娘は涙を流していました」。なので、受験生のご家族の方は【頑張れ】ではなく【頑張ってきたね】と、これまでを認めてあげる応援の言葉をかけてあげてください。合否が出たときは心や体で抱きしめてあげてください。喜びは2倍。悲しみは半分。僕たち9ジラジチームもそんな気持ちでラジオをお届けします。
おおくぼ・しげき 1979年、大阪府生まれ。07年から広島FMで「9ジラジ」(月~木曜・午後8時)のDJとして活躍中。ご意見、ご感想は広島FMのホームページ(http://hfm.jp)から。
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