地方議会の「無投票」、増え続け全体の15% 議員のなり手不足深刻

有料記事統一地方選挙2023

二階堂友紀 林将生
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 地方議会で「無投票」の増加が止まらない。朝日新聞が全国の全ての地方議会にアンケートしたところ、直近の選挙が無投票だった地方議会は271(15・2%)あり、4年前より37(2・1ポイント)、8年前より65(3・6ポイント)増えていた。このうち18市町村では、候補者数が選挙定数に満たない「定数割れ」の事態も起きた。議員のなり手不足が一層深刻化している。

 アンケートは4年に1度の統一地方選にあわせて実施している。今回は、都道府県と市区町村の全1788議会を対象に今年1月1日時点の状況を質問。全議会から得られた回答を、その後の修正も踏まえて2月27日時点で集計・分析した。

 現職の議員を選んだ直近の選挙(補選を除く)が「無投票だった」と回答した議会の内訳は47市と224町村だった。複数選挙区の一部が無投票だった都道府県議選などの例は含まないため、無投票当選者はさらに多い。

 直近の選挙だけでなく無投票が2回以上続いている議会は56市町村。連続回数の最多は「4回」で、長野県の下條、中川の2村と福井県若狭町の計3町村。また「定数割れ」は北海道、福島、長野、岐阜、愛知、兵庫、和歌山、鳥取、佐賀、熊本の10道県の1市17町村。市は岐阜県飛驒市だった。

 全ての議会に「なり手不足は…

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