読売ジャイアンツ(巨人)の岡本和真には、キャリアの分岐点となる1年になるかもしれない。
昨季は5年連続30本塁打を達成したものの、チームがBクラスに沈んだ。後半戦は不振で「4番」も外れた。2020、21年と獲得した本塁打と打点のタイトルを、村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)に奪われた。
雪辱を期す今シーズンは、伝統ある球団の新主将の重責を担う。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、世界一を目指す日本代表「侍ジャパン」のメンバーの一員でもある。
ただ、代表ではレギュラーを確約されていない。定位置の三塁には「三冠王」の村上がいる。そのため、パ・リーグ本塁打王の山川穂高(埼玉西武ライオンズ)がいる一塁、大リーグに挑む吉田正尚(レッドソックス)がいる左翼の練習にも取り組む。
巨人で不動のサードに定着したのは20年。それまでに、一塁手で246試合、左翼手でも53試合に出場した経験が生きる。
「WBCでプレーするのが目標でした。一塁、外野でもある程度は守れると思う。どこでもいけます。そこが自分の強みでもあるし、全力でプレーしたい」
その献身的な姿勢は、この日…

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