海上自衛隊の航空学生採用試験でミス 2人に誤って合格通知
成沢解語
海上自衛隊は28日、パイロットなどとなる航空学生の採用試験で、不合格だった10代男性2人を誤って合格とし、合格通知を出していたと発表した。合格者名簿を作る際に担当者がデータ入力を誤っていたためで、海自は2人の合格を取り消し、謝罪した。
海自によると、試験は18歳以上23歳未満の男女が対象で、昨年9~12月に1~3次試験があり、今年1月17日に合格者をホームページで発表。2月9日、学生を受け入れる側の隊員が書類を整理していた際に入力ミスに気づき、2人に連絡して合格を取り消す旨の説明をして謝罪した。
試験は筆記や身体検査、面接があり、通常はそれぞれの結果を担当者が受験者ごとにパソコンでデータ入力し、複数人がチェックしているが、今回は期日が迫っていたため担当者が1人で作業を済ませたという。海自は「管理態勢を見直し、再発防止に努める」としている。(成沢解語)