まるでタケノコ、地面からニョキニョキ 鍾乳洞で伸びるつらら

奈良山雅俊
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 北海道中頓別町の自然ふれあい公園内にある鍾乳洞では、つららが地面からニョキニョキと育っている。「氷筍(ひょうじゅん)」と呼ばれる厳冬期の洞窟ならではの自然現象だ。

 鍾乳洞では毎年2月に入ると、岩壁の切れ目からしたたった水が地面で凍り、タケノコのように天上へ向かって伸びていく。高さ1メートル以上のものもあり、ライトで照らすと幻想的な世界が浮かび上がる。道内ではほかにも氷筍が見られる洞窟があり、人気漫画「ゴールデンカムイ」にも登場した。

 スノーシューで洞窟を往復する約3時間のガイドツアーがあり、途中でシマエナガやシジュウカラの撮影も楽しめる。氷筍は例年なら3月中旬まで見られるが、心配なのはここ数日の気温上昇だ。ガイドを担当する三浦毅さん(40)は「これが続けば心配だが、平年の気温に戻れば大丈夫」と話した。

 ツアーは10歳以上が対象で、ガイド料は1人7500円。スノーシューは無料。問い合わせは、なかとんべつ観光まちづくりビューロー(01634・7・8650)へ。(奈良山雅俊)

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