もっと尼さんらしく? お寺のジェンダー問題、女性住職らが語る
浄土真宗の宗祖・親鸞(しんらん)の生誕850年を記念した特別展「親鸞―生涯と名宝」が25日、京都国立博物館で始まる。これに先だち、関連事前講演会「一日一日親鸞聖人」(朝日新聞社主催、真宗教団連合特別協力)が2月11日に京都市であり、宗教学者の釈徹宗さんと、二階堂和美さん、英月(えいげつ)さん、露(つゆ)の団姫(まるこ)さんの3人の女性住職が、お寺のジェンダー問題や親鸞のイメージについて語り合った。(岡田匠)
釈徹宗 伝統仏教教団では女性僧侶が少なく、中枢部に女性が入っていない宗派も多いですよね。女性僧侶として感じる悩みやハードルを教えてください。
二階堂和美 お経を読むときの声の高さが決められています。男性にちょうどよく、女性は声を出しにくいんです。娘と息子が生まれたとき、お祝いの度合いが違い、お寺は男性が継ぐものという意識が根強いと感じます。お寺を裏方で支えている女性には「私たちは女中だわ」という不満もあると思います。
英月 私が感じたのは、お坊…
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男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る]