G20分断、狙うロシア 外相会合で「米欧の新植民地支配」を強調

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 主要20カ国・地域(G20)外相会合が3月2日にインドで始まるのを前に、ウクライナ侵攻を続けるロシアの強気な発言が目立っている。G20議長国インドとの長年の友好関係を生かし、南北対立をあおって参加国の結束を乱す狙いが透ける。本番となる秋のG20首脳会議(サミット)に向け、米欧への対抗軸はつくれるのか。

 「(ロシアの)ラブロフ外相は二国間会議で多忙になるだろう。特にブラジル、中国、インドとは準備中だ」

 ロシア外務省のザハロワ報道官は2月22日の記者会見でこう述べ、G20外相会合への期待を示した。

 主要テーマとして「途上国の立場の強化」「公平な国際協力の構築」などを挙げ、「違法な制裁や欧米の支配と新植民地主義に対抗することの重要性を提起する」と強調した。

 発言の背景には、対ロシア制裁の導入国を広げたい米欧に対抗し、他のG20参加国を取り込んで分断を広げる狙いがありそうだ。

 ロシア外務省は共同宣言を採…

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