「負の3点セット」 中国電力、清水会長と滝本社長がダブル辞任へ
松田史朗
電力販売におけるカルテルで707億円の課徴金を課された中国電力は30日、清水希茂会長と滝本夏彦社長の辞任を発表した。昨年6月に就任したばかりの2人だが、あまりにも重い「負の3点セット」を背負い、後任にバトンを引き継がざるを得なくなった。
「なかなか思うようにいかなかった」。公正取引委員会が処分を発表した30日。夕刻、中国電本社で臨時の記者会見が開かれた。終わりに近づいた頃、滝本氏が本音らしき言葉を口にした。
1981年に入社した滝本氏は営業畑や経営計画が長く、販売事業本部長などを歴任した。社長就任会見では、清水氏が「キュートに見えるが芯が強い」と評価。その硬軟織り交ぜた手腕に、社内の期待も寄せられた。
だが、その後は防戦一方の展開だった。
ウクライナ危機などに端を発…
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