塩野義の新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」 どの医療機関でも処方可能に
田中奏子
塩野義製薬は、新型コロナウイルス感染症の治療薬「ゾコーバ」が、どこの医療機関でも処方できるようになったと31日、発表した。これまでは、全量を国が買い上げて指定された医療機関に配分していた。ゾコーバの薬価は1回の治療(5日分)あたり約5万1850円だが、当面は患者の自己負担はない。
ゾコーバは軽症や中等症の患者向けの飲み薬で、1日目に3錠、2~5日目に1錠ずつ服用する。体内のウイルス量を減らし、発熱やせきなどの症状を改善させる効果がある。これまでは自治体が指定した一部の医療機関でのみ処方されていた。今後は医師の判断で全ての医療機関で処方ができるようになる。
新型コロナは感染症法上の位置づけが5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する。検査料など一部の費用は自己負担となるが、コロナ治療薬の費用は9月末まで公費で賄う。(田中奏子)
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