機器トラブル、寒さ それでも快投10奪三振 大谷翔平の今季開幕戦

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 大リーグが30日(日本時間31日)に開幕した。ワールド・ベースボール・クラシックWBC)で日本代表の優勝に貢献したエンゼルスの大谷翔平(28)は敵地でのアスレチックス戦に「3番・投手」で先発出場。2年連続で開幕投手と打者で出場する「二刀流」を務め、投げては6回無失点で10奪三振、打っては3打数1安打1四球だった。降板後の八回にチームが逆転を許して敗れ、開幕戦の白星を逃した。試合後、大谷は「立ち上がりで四球を出したが、その後は立て直せた」と投球を振り返った。また、「もう1回(スコアを)タイに持っていく集中力がチーム全体として出てくれば、いいゲームになる」と語った。

 レッドソックスの吉田正尚(29)はオリオールズ戦にメジャー1年目の日本選手で初めて開幕戦の4番打者(左翼手)を任され、2安打1打点。カージナルスのラーズ・ヌートバー(25)もブルージェイズ戦に2番左翼手で出場し、1安打2四球だった。

今季も「二刀流」で開幕 大谷翔平が試合後に語った言葉

 試合後の大谷と報道陣との主なやりとりは次の通り。

     ◇

 ――ピッチコム(サインを伝える電子機器)が序盤に故障

 「そうですね、初回の最初は聞こえてたんですけど、その後ちょっと聞こえなかったので、手のサインに変えた。次の回から大丈夫でした」

 ――負けてしまったことについて

 「基本的には良い攻撃ができていたとは思う。あと1本がやっぱり出なかったっていうところじゃないかなと思います。得点圏にもしっかり(走者を)進めてはいたので。やっぱり追加点がどうしても欲しかった」

 ――内野の守備シフト

 「これまでが左打者に不利すぎたなっていうのがまず一つ。これでイーブンになっているんじゃないかなとは思います。ピッチングに関しても僕にとってイーブン。逆に、投げる時には配球を考えながらやらないといけないかなと思います」

 ――シフトがなくなって打率3割は達成できそうか

 「そればかりはやってみないとわからないですし、今日も2三振している。もうちょっと違うアプローチの仕方できたんじゃないかなと思うので、そこさえクリアできれば十分に狙えるんじゃないか」

 ――(右翼手の)レンフローのスーパープレー

 「もう絶対やった(抜けた)な、安打だなと思ったんですけど、僕がびっくりしました。ちょっと反応できないぐらい」

 ――ピッチクロックは

 「ピッチクロックよりは今日は気温の関係がちょっとあれ(苦戦)だったかな。特に初回は(体が)温まるまで、ちょっと肌寒いなと。メカニック的にも、タイミングが合わなかったなっていう感じはありました」

 ――そこからの修正は

 「基本的には自分が普段投げている動きを試合で再現するだけ。それがピッチクロックなのか、気温なのか、打者の対応の仕方なのか、そこによって徐々に崩れていくってことはある。基本的にはどんな打者でも、どんなシチュエーションでも、練習通りの動き方をしっかりできれば、十分にいつも通りのパフォーマンスが出せるんじゃないかなと思っています」

 ――打者としての状態

 「全体的にちょっと(タイミングが)遅れ気味というかはあったんじゃないかなと思う。甘い球を何球か見逃しがあった。明日は休みですけど、もう1回修正していきたい」

 ――リリーフ陣が崩れた

 「最後に点を取られましたけど、最少失点では行っていたと思う。そうなる前の追加点と、そうなった後にもう1回(スコアを)タイに持っていく集中力がチーム全体として出てくれば、もっといいゲームになるんじゃないかなと思います」

 ――開幕2戦目は藤浪晋太郎投手と対戦する

 「やることは変わらない。久々に(打席に)立ちますし、どんな球なのかちょっとわからない。まだデータも見ていないので。そこらへんを見ながらイメージして、修正して臨みたいなと思います」

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