博多駅前殺人の被告、ストーカー違反罪で追起訴 「禁止命令に違反」
中山直樹
福岡市博多区のJR博多駅近くで女性が刺殺された事件で、福岡地検は3月31日、元交際相手の無職寺内進容疑者(31)=殺人、銃刀法違反の罪で起訴=をストーカー規制法違反の罪で追起訴し、発表した。認否は明らかにしていない。
起訴状によると、寺内容疑者は元交際相手の会社員川野美樹さん(当時38)への接触を禁じる禁止命令が出されていたにもかかわらず、今年1月16日午後6時ごろ、博多区の路上で川野さんを待ち伏せ、歩いて追いかけたとされる。
また地検は、寺内容疑者を傷害罪でも追起訴した。昨年8月、福岡市博多区上川端町の歩道で、那覇市の会社員男性の顔面を拳で複数回殴り、顔の骨を折るなど約1カ月の大けがを負わせたとしている。
なお、取り調べ中に博多署の壁を壊したとされた建造物損壊容疑については、不起訴処分とした。地検は「諸般の事情を考慮した」としている。(中山直樹)
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