東京消防庁の新総監「首都直下地震、備えを万全に」 吉田氏が抱負

遠藤美波
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 東京消防庁のトップ・消防総監に4月1日付で就任する吉田義実氏(57)が3月31日、記者会見を開いた。首都直下地震など大規模自然災害への備えを万全にすると強調し、「効率的な消火活動のための資機材整備や、都民の初期消火能力の向上を推進したい」と述べた。

 横浜市出身。防衛大理工学専攻を卒業し、海上自衛隊に入隊後、1989年に東京消防庁に入庁。府中消防署長、企画調整部長などを歴任した。

 印象に残っているのは、消防救助機動部隊(通称・ハイパーレスキュー)の創設に携わったこと。人命救助の専門部隊で、新潟中越地震(2004年)や東京電力福島第一原発事故(11年)などで活動している。「救命の現場に出ていなくても、東京消防庁の仕事の全てが人命救助につながっていると実感した」

 増え続ける救急需要に対しては、救急隊員を増員するほか、救急相談センターの相談看護師を増強して、相談番号の「#7119」の利用促進を呼びかけたいとした。(遠藤美波)

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