河井事件の被告5人が立候補 統一地方選、自民「前代未聞の事態だ」
戸田和敬 川田惇史
統一地方選の41道府県議選と17政令指定市議選が31日、始まった。広島で起きた参院選をめぐる買収事件や、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の問題も問われる。大阪では、地域政党・大阪維新の会が大阪市議会などで過半数を得るかどうかが焦点だ。
2019年参院選をめぐる買収事件で揺れた広島では異例の統一地方選に突入した。河井克行元法相=公職選挙法違反罪で実刑確定=から現金を受け取り、正式起訴された地方議員のうち、県議1人と広島市議4人が立候補を届け出た。司法の判断を待つ間に、民意の審判を受ける。
5人はいずれも違法性を否定しているものの、事件を受けて自民党から離れた。「厳しい戦いです。自民党の看板は背負えません。かつてない逆風の中ですが、飛行機は向かい風に向かって飛ぶんです」。被告でもある候補者の1人は第一声で呼びかけた。
ことさら自らの無罪主張を展開せず、「地域の声をしっかり吸い上げる」と語った。
公選法によれば、仮に罰金刑…

統一地方選挙・衆参補選2023年
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