ブラジルのボルソナーロ前大統領が30日、滞在していた米国のフロリダ州から3カ月ぶりに帰国した。1月の大統領府などへの襲撃事件をめぐって捜査対象となっており、司法当局の対応が注目されるが、ボルソナーロ氏自身は左派のルラ大統領が率いる現政権に対抗する活動を、本格化させる意向とみられる。
「今の左派政権は国家のためになることを何もしていない。権力を維持していられるのも、あと少しだ」
30日朝、首都ブラジリアに到着したボルソナーロ氏は、所属する自由党(PL)本部でのイベントで気を吐いた。地元メディアによると、建物の外には多くの支持者が集結。街には厳重な警備態勢が敷かれ、大統領府などにつながる幹線道路は全て封鎖された。
疑惑次々、支持率低下 それでも「使命終わってない」
ボルソナーロ氏は昨年10月…