報徳学園の打線に勢い、山梨学院はエース林を援護できるか 1日決勝
第95回記念選抜高校野球大会は4月1日午後0時半から、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝が行われる。出場36校の頂点に立つのは、6回目の出場で初めて決勝に進んだ山梨学院か。21年ぶり3度目の優勝をめざす報徳学園(兵庫)か。
互いに打線は活発だが、投手の余力からみて、報徳学園が優位とみる。
ここまで4試合全てを継投で勝ち上がってきた報徳学園に対し、山梨学院は右腕林謙吾が5試合をほぼ一人で投げ抜いてきた。計42回余りを投げて、与四死球は4、失点7と安定しているが、18日の1回戦からの投球数は計578にのぼる。準決勝ではすばらしい投球を見せたが、疲労感は否めないだろう。
報徳学園の勢いをとめるのは容易ではない。準々決勝で昨夏の全国王者・仙台育英(宮城)にサヨナラ勝ちし、準決勝では5点差をひっくり返して大阪桐蔭の連覇を阻んだ。打線は堀柊那、林純司を中心に4試合全てで2桁安打を記録してきた。攻撃に粗さはあるものの、大阪桐蔭の投手陣を攻略するなど勝負どころで一気にたたみかけられる。
山梨学院からすれば、ある程度の失点は覚悟したうえで攻撃陣が援護できるか、がポイントになる。打率4割5分の4番高橋海翔、同6割4分7厘の6番進藤天を中心に打線は好調で犠打や盗塁などの小技も得意だ。報徳学園の好捕手堀は難敵だが、好不調の波がある相手投手陣を揺さぶりたい。(佐藤祐生)
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吉田洸二監督(山) 「山梨勢として初の決勝の舞台に立てて、本当にうれしい。相手は全てが上のチームで、誰がどう見ても私たちは挑む立場。とにかく全力で頑張りたい」
大角健二監督(報) 「大阪桐蔭という日本一のチームに勝てたのは自信になる。決勝は投手陣がどれだけ頑張ってくれるか。みんなの力で、終わった時に相手より1点でも多く取って、優勝を決めたい」
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