さよならレジャック、またねメイチカ 時代を刻んだ名古屋の顔が終幕

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高絢実 斉藤佑介
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 名古屋駅近くの商業ビル「名鉄レジャック」(名古屋市中村区)が31日の営業を最後に閉館した。1972年の開業から約半世紀。思い出が詰まったビルの「最後」を見届ける多くの客でにぎわった。営業終了の午後9時過ぎには、入り口前に大勢の人が集まり、名残を惜しんだ。

 レジャックの歴史を振り返るパネルの前は、懐かしそうに見入る人でにぎわった。開業当時、近くの会社に勤めていたという愛知県愛西市の男性(73)は職場の仲間と飲食を楽しんだことが記憶に残っているという。「こういう所に行きたいから毎日残業して働こうとか、ボーナスお酒のボトルを入れようとか頑張った。お世話になりました」と話した。

 「世の中の『レジャー』の全てを『ジャック』しよう」と命名。1972年11月に開館し、地上8階、地下2階建てで、80年代はディスコが営業。飲食店などが入り、若者を中心ににぎわった。建物の老朽化などで閉館となり、今後、建物は解体される予定という。

「メイチカ」終了で、老舗喫茶に大行列

 「最後」に合わせ、クジャク…

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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター次長)
    2023年3月31日23時46分 投稿
    【視点】

    名古屋に赴任した当初、「レジャック」ってどういう意味なのだろうと不思議でしたが、「世の中の『レジャー』の全てを『ジャック』しよう」という願いを込めて命名されたことを知り、どことなく「昭和感」のある名前が気に入りました。往時には「ラジオシティ