今春選抜、女子部員のノッカー認める 練習補助、ボールパーソンも
3月18日に阪神甲子園球場で開幕する第95回記念選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催)の運営委員会が1日、大阪市内であり、マネジャーを含む女子部員が、試合前のシートノックで球を渡すなどの練習補助や試合中に球審にボールを手渡したり、ファウルボールを拾ったりする「ボールパーソン」を務められるようにすることを決めた。
これまでは男子部員に限られていた。夏の全国選手権大会では昨年の第104回大会から女子部員の練習補助などが認められており、選抜大会も続いた。
また試合前のシートノックのノッカーについても、監督、コーチや男子部員に限らず、女子部員が務めることも可能とした。
いずれも安全面を考慮し、対象はふだんの練習から活動している女子部員に限る。
ノッカーについては、今大会に21世紀枠で初出場する城東(徳島)が、選手12人、女子マネジャー1人の13人しか部員がおらず、ふだんからマネジャーがノックを打つケースがあるという。
出場校を決めた1月の選考委員会の際に、この女子マネジャーが甲子園でノックを打つことについて、大会事務局は「学校側からの申し出があれば検討する」としていた。
選抜、全国選手権大会をめぐっては、1993年の第65回選抜大会で当時の森山真弓文部大臣が女性で初めて始球式を行った。95年の第77回全国選手権では、柳川(福岡)の責任教師が女性で初めてベンチ入りした。
翌96年の第78回全国選手権から記録員のベンチ入りが認められ、この大会で東筑(福岡)のマネジャーが女子部員として初めてベンチに入った。
10日の組み合わせ抽選会の詳細も発表された。午前9時から大阪市の毎日新聞大阪本社オーバルホールで主将が参加して対面で行われる。対面形式での抽選会の実施は第91回大会以来4年ぶりとなる。
同一地区の出場校同士は少なくとも準々決勝まで、同一都府県の出場校同士は決勝まで、それぞれ対戦を避けるよう振り分ける。
選手宣誓は出場36校の主将全員で抽選して決める。
大会は18日から14日間(休養日2日を含む)の日程で、決勝は31日の予定。
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