「校内予備校」都立高で導入へ 民間に委託、進学実績の向上めざす

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本多由佳
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 一部の東京都立高校で新年度から、塾や予備校に委託した「校内予備校」が始まりそうだ。進学実績の向上につなげようと都教育委員会が事業費9千万円を予算案に計上した。教員の負担軽減の狙いもあるという。受験業界の活用について都教委の担当者は「現実的な選択」と説明する。

 対象は、都教委が「進学指導推進校」に指定する15校。進学指導推進校は、「進学指導重点校(7校)」「進学指導特別推進校(7校)」に次ぐ大学合格実績をあげる学校から、地域バランスなどを考慮して指定されている。新年度から上野高校と昭和高校を加えた15校となる。

 「校内予備校」は、放課後や土曜、長期休暇中などに、塾や予備校の講師が各校で希望者に苦手分野の克服対策をするなどの内容を想定している。都教委によると、各校で年24回を予定し、受講料は無料。委託する事業者を今後公募して、6~7月ごろの開始をめざしている。

 対象となる進学指導推進校で…

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2023年3月3日7時59分 投稿
    【視点】

    放課後の教室に塾や予備校の講師がやって来て講習を行うというやり方は、私立進学校ではずいぶん前からみられたスタイルだ。それを都立高校でも採用する。賛否の声が上がるだろう。しかし記事中にあるように、「学校の授業だけで完結せず」、塾に通わないと進