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マイナポータルで医療費閲覧できず 全国59万人、確定申告に影響も

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渡辺淳基
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 オンラインで行政手続きができる政府の「マイナポータル」で、一部の自治体が運営する国民健康保険に関連した情報が見られない不具合が起きている。1日までに確認されたのは全国54市町村で、影響を受ける可能性がある国保加入者は59万人にのぼった。国税庁の電子納税サービスと連携して、確定申告医療費控除を求める場合にも、データ取得ができない状態になっている。

 閲覧できなくなっているのは、国保加入者本人の医療費や薬剤情報、診療情報。3市については1日までに復旧した。厚生労働省などが対応を急いでいるが、対象の全市町村で復旧するのは医療費が今月4日、薬剤や診療情報は14日になる予定だ。

 これらの情報は、診療報酬の審査と支払いを担う社会保険診療報酬支払基金(支払基金)と国民健康保険中央会が、レセプト(診療報酬明細書)の情報からデータベース化している。マイナンバーカードを使ってマイナポータル上で本人確認をすると、閲覧やデータ利用ができるようになる。

 しかし、2月中旬、医療費が…

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