アジの干物が導いた きじまりゅうたさん転機のアクアパッツァ
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料理研究家のきじまりゅうたさん(41)は大学時代に知人のアパレル会社を手伝い、卒業後も2年間その会社で働きました。高校生の頃は料理研究家になりたかったのですが、まだ男性の料理研究家が少ない時代。しかし、ケンタロウさんらが活躍し始めると、思いが断ちきれなかったきじまさんは母の杵島直美さんに直訴してアシスタントにしてもらいました。
アシスタント時代、きじまさんと同世代の料理研究家がブログで人気を博し、次々と出てきました。募る焦りから杵島さんに「早く独立したい」と打ち明けます。それでも杵島さんは「デビューはできるがすぐ消えていなくなる。もう少し実力をつけてからの方が良い」と冷静でした。
祖母や母と同じことをやっても勝ち目がない。お店で出る料理を家庭料理に落とし込めないか――。アイデアに詰まるとスーパーで何かないかと食材を見て回りました。ある日、アジの干物を見て、「これだ!」とひらめいたのが今回紹介する干物のアクアパッツァです。
生の魚をさばけない人でも干…
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