奈良知事選、高市早苗氏の調整不足 保守分裂で維新に「漁夫の利」も
白見はる菜
奈良県知事選(23日告示、4月9日投開票)が保守分裂となる様相だ。自民党県連は元総務官僚の新顔を推薦したが、これまで自民の支援を受けてきた5選をめざす現職も立候補の意思は固い。分裂回避に向けた「一本化」の調整が奏功せず、共倒れして知事の座を失いかねないと、自民に危機感が強まっている。
立候補を表明しているのは、現職の荒井正吾氏(78)、いずれも新顔で、元総務省官僚の平木省氏(48)、元同県生駒市長の山下真氏(54)=維新公認=、同県大和郡山市議の尾口五三氏(72)=共産推薦=の4氏。
平木氏は、県連会長の高市早苗経済安全保障担当相が総務相だった時の秘書官で、高市氏が擁立を主導した。県連は1月に平木氏推薦を決めたが、これに自民内の一部が反発し、荒井氏支援へと動いている。
「現職勇退」のシナリオはこじれて…
県連幹部は「荒井氏と自民の…
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