地元の魅力、訪ね回って見つけた 小学3年生が「博覧会」でPR

大蔦幸
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 大阪市平野区にある大阪教育大学付属平野小学校の3年生が1年かけて、地元の商店街や公共施設などを訪ねた。そこで見つけたたくさんの魅力をPRする「平野博覧会」が3日、同区のクレオ大阪南で開かれた。地元の人や保護者が楽しそうに聞き入っていた。

 同校の独自教科「未来そうぞう科」の授業の一環。自分で未来を切り開く力を養うため、地元を探索した。区役所や消防署、ケーキ屋など、子どもたち自らが行ってみたいと思った24施設へインタビューに出向き、その魅力を模造紙やタブレットで発信した。

 平野区役所政策推進課にインタビューした1組の李君妍(きみか)さんと谷本健瑠(たける)さん。同区の広報紙が工夫している点などをまとめて、発表した。李さんは「広報紙はすごく考えられてつくってあるので、しっかり読んで欲しい」と呼びかけた。

 2組の宮武美翔(みと)さんと北脇恩(めぐ)さんは、学校近くの畑で野菜を育てる人にインタビュー。野菜を育てる難しさや喜びをまとめた。北脇さんは「平野にもっと田畑が増えて欲しい」。宮武さんは「育てる人の思いを知って、野菜を大切に食べるようになった」と話した。

 発表を聞いた大念佛寺(同区)の好野良博さん(56)は、「子どもの目線からみた地域の魅力は、すごく新鮮で、面白かった」と話していた。

 この日は、防災について学んだ5年生の発表も同時に行われた。学校で1泊2日の避難所生活を体験して考えたことや、災害の怖さを発表。災害への備えについて話した3組の藤田晃正さんは「怖さを知って、どうしたらいいか考えることが大事」と話していた。(大蔦幸)

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