「大谷翔平は地球人ではない」 WBC豪州監督が二刀流に持論を激白

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聞き手 笠井正基
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 ワールド・ベースボール・クラシックWBC)の1次ラウンドで、オーストラリア代表は12日、日本代表と対戦する。

 率いるのは、登録名「ディンゴ」で2000年に中日でプレーした元メジャーリーガーのデービッド・ニルソン監督だ。

 単独インタビューでは、今大会への意気込みにくわえ、大谷翔平選手(エンゼルス)が挑んでいる二刀流や、減少する野球人口について持論を語った。

 ――日本代表で注目している選手はいますか。

 「私はファンではないから、選手それぞれのパフォーマンスではなく、チームとして、どういう攻めをしてくるのか、チームの総合力を見ています」

アテネ五輪の再現狙う

 ――現役選手として出場した04年アテネ五輪では、中日でのプレー経験をいかして情報を分析し、日本を準決勝で破って銀メダルに輝いた。その再現にむけて、今大会の自信のほどは。

 「ファンはそれを期待していると思うので、私たちはもちろん、その再現を狙っています。ただ、当時と今は違うチーム。戦い方は違っています」

 ――今回、オーストラリア代表にメジャーリーガーは参加していません。オーストラリアでのWBCの盛り上がりを、どう感じていますか。

 「ファンは代表に期待しているので、それに応えられるよう良いパフォーマンスをしていきたい」

 ――今大会の目標を、どこに置いていますか?

 「1次ラウンドを勝ち上がることです。勝ち上がったら、次の目標を設定したいと思います」

 ――大谷翔平選手が挑んでいる二刀流についてうかがいたい。投手と野手の可能性を両立させる指導法について、どうお考えですか。

 「オーストラリアでも、子どものころは野球を楽しむことを教えています。コーチは子どもたちに、できるだけ自由にさせる。若いころに二刀流をやりたいのなら、やればよい、と。そして、16~18歳になったら、投手と野手のどちらに専念したいかを判断させています。子どもの段階では体を作り、あらゆるスピードを上げて、その後は自由に判断させています」

 ――それでは、あらゆる可能性を早い段階で摘むことにもつながりませんか?

 「大谷選手の身長は何センチですか?」

 ――190センチ超(193センチ)です

 「足が速いですか?」

 ――はい

記事の後半部分では、二刀流の今後の可能性やオーストラリアの野球事情、減少する競技人口に関する助言を語っています。

「10年前は誰も予想せず」

 「彼はスーパーアスリート…

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